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【モノ】ホラゲの傑作『還願 devotion』がアツい。紹介や個人的考察など。

還願 Devotion
自分はホラーゲームが大っ嫌いというかホラーがまず凄い苦手なんですよ。
だけどなんやかやあって、最近ホラゲ実況をチラチラ見てたりします。
で、最近、ホラゲ苦手な自分でも「これはスゲエ…!」と唸るゲームがあったのでご紹介しておきます。

台湾発のホラゲ『還願 Devotion』です。


還願 Devotion
還願 Devotion のココがすごい!
伝説の国産ホラゲ『P.T.』を思わせる、コンパクトな舞台で濃密な空間が描かれる
怖さはしっかりあるのに引き込まれる展開
1980年代台湾の舞台の再現性の高さ(現地では「おばあちゃんの家」と言われる程らしい)
・エモーショナルな演出と、感情移入しすぎてむしろ辛いストーリー性
・台湾という場所の文化や歴史、当時の風習や慣習などが垣間見えて興味深い
ライティングを含めグラフィックが美しい視線誘導が秀逸。シーンごとの画づくりにこだわりを感じる
・2000円以下とは思えない総合的なクオリティの高さ細部そこかしこに拘りと愛着を感じる
秀逸な楽曲
メイシンちゃんが可愛い、とにかくメイシンちゃんが可愛い
…などが挙げられますね。

苦手なジャンプスケア(突然びっくりさせる演出)とかエグいシーンもあったりするんだけど、そんなのを超えてしまう作品力があるゲームだと思う。

概要等は以下の通り。
『還願 Devotion』

『還願』はストーリー形式の心霊ホラーゲームです。舞台設定は1980年代の台湾。信仰と生活が密接に結びついたこの地の古いマンションに、かつて存在したごく普通の3人家族の日常風景と、消し去れない記憶。

Red Candle Games公式サイトより(太字は当サイトによる)

還願 Devotion
 …こんな感じでまぁ素晴らしいゲームなのですが、ここなどの記事にもあるとおり、現在は全世界で配信停止になっており、販売の再開はまだ立ってないみたいです。
 も〜これ凄いイイゲームなのに勿体ない…。(つд`)

還願 Devotion
 なので、ゲームの内容を知るには、今のところゲーム実況動画を見るしかないという切ない現状なのでいくつか実況動画へのリンクを掲載しておきます。

 ちなみに自分はYouTubeで検索して大体の実況動画見ました(^ω^)リアクションや解釈の仕方が実況者さんごとに違うのも面白いし、着眼するところとか感想がそれぞれ違ってその差異を見るのも楽しいのです。というかゲームが素晴らしいのでゲーム画面を何回見ても飽きませんでしたね。下記にいくつかおすすめリストを載せておきます。

トレイラー動画(mirror)
還願DEVOTION - Trailer (Upcoming Horror)

オススメ『還願 Devotion』実況動画リスト
コジマ店員さんの実況動画
 …とにかく元気なのでホラー苦手な人には頼もしい。文章の誤読がやや多いが楽しい。サクサク初見に良。
YY-CHANNEL [YCH]わいわいさんの実況動画
 …関西弁で本編にアドリブトークがきれっきれ。序盤のビビりや喧嘩の声あて等見どころ多し。マッシュバーン!
フジ工房さんの実況動画
 …丁寧で落ち着いている中にもフランクで心地よい。細かく実況してくれるので作品に没入できる。
などなど。

 一度通してみただけでは「?」と思うことも多くて何度も見ずにはいられない作品です。
 なので様々な実況者さんの動画を見て回るのおすすめ。

さらに『還願 Devotion』を深堀り
 ひととおりゲームの終わりまでわかったあとに更にディープなところを楽しむのにオススメなのがニコニコ動画のカツキ氏の動画です。
 大きく分けて3シリーズあり、どれも面白い。
【考察解説】台湾ホラゲ『還願』の発売前「謎解きゲーム」をやってみた【1】
 …発売元の会社は「発売前から新作のヒントを出して、ファンとナゾナゾで遊ぶ伝統」があるらしく、ネット上に出した画像等からどんなゲームが出るのかをみんなで考察している一連をまとめたもの。
【考察解説】台湾ホラゲ『還願』の発売前ARG【1】
 …「ARG」とは「伝統的なネット上のナゾナゾ遊び」をさらに延長し、リアルまで拡張したナゾナゾ遊びイベントのようなもの。その一連をまとめたもの。
【観光実況】台湾ホラゲ『還願 Devotion』【1】
 …本編ゲームプレイ動画。


※以降はネタバレ含む考察をおいてるので、まだ見てない方はお気を付けください。

 
 
 
どんなあらすじと顛末だったのか。ネットを廻ったり個人的考察、思ったことを交えて。
 …ゲーム舞台は主人公の家をメインに進み、1980年、1985年、1986年、1987年と、4つの時間軸が交錯してる。ドゥ一家の物語。フォンウ(主人公:夫)、リホウ(妻)、メイシン(娘)。

ゲームの始まりは恐らくラストの1978年。
 だが、最初のハッピー妄想(メイシンが転んでも学校に電話しないでよ)の後は1978年だろうけど、アロワナも生きているので現実と意識半濁まぜまぜだと思われる。ここから主人公が記憶をたどってどんなことが自分に起きたか何をしてしまったのかを思い出していく、精神の旅に出ることになる。

メイシンが亡くなってるのは確定だと思う。
 ラストの浴室ドアの線香毒蛇入りの純度100%の酒風呂に7日間閉じ込めたら普通間もなく死んでまうやろー。メイシン生きてる説もあるようだけど、いくら生きていてほしいという希望があったとしてもかなり無理あると思う…(;´ω`)
 あと玄関の外に貼られている紙が「悪臭いい加減にしろ」みたいな隣人のクレームが入っているらしく、そういうところからしてね…

リホウもたぶん亡くなってる。根拠は…
 ラスト前の異常なゴミ袋の量、リホウの部屋にも居場所だった台所にも行けないし。初めのハッピー妄想シーンでの何かをブチ切る音ARGでところどころ仄めかされていた「バラバラ」のイメージ、繰り返される「メイシンはどこ?」という娘の安否を聞く質問。
 ラジオ聞く限り稼いだあと静かなところで暮らしたいみたいな話していたので、リホウさんとしてはとりあえず女優として復帰したけど、一度家を出て行ったあとメイシンの様子を見に家に帰ってきたんだと思う。その時はすでに遅しでメイシンは毒蛇酒風呂に浸かったあとで、主人公はウソ霊媒師のホー先生に「娘が自発的に出てくるまで浴室から出すな」と言われていおり、それを妄信しているのと精神がギリギリのところで恐らくリホウと言い争いともみ合いになった末殺人したと思われる。浴室に向かう廊下の血の跡からしてその辺りでもみ合い喧嘩になったんだろう。
 また「室内でさす傘」と「赤い靴」は台湾では典型的なオバケの象徴とされるものらしいですね。主人公がリホウをバケモノイメージでいたせいも含まれてはいるんだろうけど。

●主人公も亡くなっている説もあるけど、主人公は死んではないと思う。
 エンディングでメイシンに言われる「パパ帰ろう」は、死んでいる魂が7日後返るという言い伝えと混ぜて主人公も自殺またはリホウに殺されたことによる、メイシンと主人公の魂の状態とも解釈している方もいましたね。
 でも、「パパ帰ろう」は、ひたすら現実逃避して虚無になっている主人公の精神を「現実に」連れ戻しに来てくれたんだと思う。
 スタッフロールの後に砂嵐のテレビを見つめる後ろ姿があるので、恐らく思い出したくないすべてを思い出して放心状態と思われる。物語的にも1人呆然と生き残ってなにも残ってないことこそ一番空虚で切ない結末だからと思うのです。

●初期の台本見る限りなんかモサモサした下手な文章だなと思っていたら
 進んでいくうちにやっぱり何回も客先から断られていると判明するんだけど、こういう下手な文章力ニュアンスが表現できる作文と和訳の仕事がすげえなと思った。

ライティング
 他の方も描いていましたけど、シーンや年代、対象、それぞれに使い分けられていますね。
 黄色は、幸せな懐かしき日常、願望、あたたかさ。
 青は不安や不穏さ。
 赤は危険や絶望、苦しさ。
 白は現実。

メイシンちゃんはけなげだったなー…。
 ほんとに切ない。今の台湾や日本、世界中にもこういう悲劇はいまもどこかで発生しているはずです。家庭とは他人が入り込みにくい閉鎖空間なので、こういうことは無くならないのかもしれないけど、できるだけ少なくなることを願うばかりです。個人的にも色々思うこともあり、ほんとにエンディングで何回も泣きました。子供はどんな親でも基本は大好きだし、信じるんだよね…。

メイシンの体調悪化に関して
 主人公の仕事手詰まりにかかわらず生活レベルを下げずに金遣いが荒い→ リホウと口論が絶えない毎日→ 両親の不仲や子供への過剰な期待と大舞台への緊張によるストレス→ 精神的理由による体調不良
 最初感染症かな?と思ったけど、こういうことでしょうね。今でいうパニック障害の類だと思う。
 チューリップを折ると病状が回復するのは、パパと一緒に読んだ絵本に出てくる花だったり、楽しい思い出の象徴だからでしょうね。
 変な宗教とかじゃなくて、メイシンの治療に一番必要だったのは暖かい家庭だったんだよね。パパママが仲良くしていて、普通の生活を送ることだったんだろうね。ほんと切ない。

地獄めぐりの後半の「もう一人の主人公」の語り掛け
 2つのドアがあり、ふさがれていたほうのドア側の「もう一人の主人公」が「俺たちは作り手だ。いまならまだ間に合う」みたいなことを主人公に語り掛けるシーン。あれはこの時点でもどこか「こんなはずはない…」と思っているということなんでしょうかね。
 もう一つ意味があるとすると、これはメタ的にプレイヤーに語り掛けられてもいるのかなと思ったんですよね。「もし今、なにか逃避的に見ようとしないようにしている大事なコトがあるなら、今なら、君なら間に合う。今を生きる、未来を作るクリエイターとして。」みたいな。なんかそんな風にも思った。
 主人公はやり直せるドアを自らふさいでしまったけれど。君なら、ってね。

リホウは家出するとき何故メイシンと一緒に出て行かなかったか
 当時の社会では「金は夫が稼ぐもの。妻が実家に帰るだけで周囲から悪い噂される。妻が稼ぎに出ることは夫がダメ人間だと言っているようなもの。」みたいな風潮が今より強く、「リホウを働かせに行くのは恥だ」し主人公的にも子供と出て行かれるのバツが悪かったんでしょうね。メイシンもパパっこだったしな…。リホウも女優業に復帰するにはメイシンを育てながらというのは足が重く、在宅ワークな主人公と一緒にさせてたほうが理にかなってると思ったんだろうか。あとは女優という当時のイメージ的にも?都合よいと思ったのかなぁ…。

主人公の人間像〜悪い人達のつけいる隙とは
 娘のことは「舌」をささげるほど大事なのに、なぜ死に追いやってしまったんだろう。
 あそこの地獄めぐりは、犯した過ちを悔いるという意味のあれなのかもしれないけど、娘をどうにか治したい気持ちはあった。なくはなかったんだろうけども…。
 でもやっぱどっか自分本位とプライドが邪魔してリホウやメイシン当人の気持ちに寄り添おうとかができなかったんだろうね。「キチガイ」な娘を受け入れられなかったのは、当時精神病の偏見も今より強かったってのもあるし、あとはやっぱ子供に欠けたところを認めないというか、見たくない気持ち、逃避的な否定というか…
 逃避的になるのは人間だれしもあって、そういうときこそ悪意のある人に漬け込まれやすい。それがこのゲームの怖いところでもあるんだよね。一歩間違えればすべて少しずつずれてすれ違い、崩壊していってしまうという誰にでもありうる日常のこわさ

 あとはネット情報によると、親戚あつまって麻雀卓を見るとパイの数が多かったりして、主人公以外の人たちにイカサマされている様子がうかがえるらしいので、以前から主人公は「プライドが高く見栄っ張りで騙しやすいアホ」と周囲からみられていた節もあり、そこら辺見るとちょっと切なくもあり…。なんだろう、主人公は外面を取り繕っていないとダメだった人間環境でもあったのかな。
 奥さんのリホウくらいには心を開いて弱さも含めてお互いに心を開いて話し合って協力できてたら、こうはならなかったかもね。かなしいな。


●もし発売停止になっていなかったら
 スゲーいいゲームだしバズってたと思う。もしかしたら追加ダウンロードで分岐シナリオとかできたかもしれないよねぇ…いやハッピーエンドシナリオは無いかもだけど続編はかなり期待できたと思うんだよな…ほんと惜しい…

TOP画面
メニュー画面
 輝度上げ目にしていた方のプレイ動画をぼんやり見てて気づいたんですが、これ、「メイシンちゃんの部屋からリビングを見たとこ」ですよね。しかも「煙」がほのかに漂ってる。エンド前の線香もそうだし、ゲームのロゴも線香だし、エンディングのスタッフロールの背景もただの黒塗りじゃなくてお線香の煙が漂ってるんだよね。だからもうこのメニュー画面からメイシンちゃんが亡くなっているのが示唆されていることになりますな。細かい…!

エンディング
 とにかく美しくて切ない……画づくり、演出、楽曲どれも最高。
 現実にはもう見るのも耐えがたい凄惨な光景を、あんなに愛しかないもので閉める。だから余計に悲しい。
 メイシンちゃん、やっと外で遊べたんだな…

エンディング語のメニュー画面
 リアルの荒廃した室内バージョンに変更されますが、SEで玄関をたたく音が時々挿入されます。これはおそらく死体の悪臭に耐えかねた隣人が耐えきれずクレームにきたか、戻らないリホウさんを心配したリホウ側の血縁の訪問か、家賃未払いか悪臭orリホウ血縁クレームによる通報かなんかで管理人か警察が来てるか、そこらへんでしょうね。玄関の新聞うけに新聞もたまってたしね。

このゲームにおける「還願」とは
 色々な意味がレイヤーされているようですね。もう切なすぎる後味悪いゲームなんですが、エンディングとこの言葉に唯一の救いがある。そこしかない…クソッ……!
このYouTubeゲーム実況動画に付いた台湾人のrh Han Wengさんのコメント
”妻さん家を出る時のセリフと、エンディングソング最後のセリフとは同じです。
「若有來世,你還願意嗎?」このセリフは、中国語では色んなネタを込んだものです。
決して楽しいものではありません、どうしよもない切なさが一杯込めたんです、
「今生の縁もはやここまで、來世また出会えば、まだ一緒にいていい?」という感じです
ちなみに、その中からは、ゲームタイトルの「還願」の文字があります
「還願」は神々への願い事を成った時、願いをする場所へ戻って神を感謝することです。
そして、「還」一文字の意味は、発音は違うが、「また」と「返す」の2つの意味が持っているんです。
「また」を使う場合、「子供」との発音は一緒です。つまり、「子供の願い」というものになります。”


それぞれのDevotion
 奥さんのリホウは自分の家を売って節約も頑張って、素敵なジッポとメッセージカードも贈ってくれるDevotion(献身)してくれていたのに、
 主人公は間違った形でメイシンに間違ったDevotion(献身)で問題を解決しようとして、ホー先生にDevotion(傾倒)してしまった。
 メイシンは主人公にもリホウにもDevotion(深い愛情)を通して、亡くなってしまい。それでも、「来世がもしあったらまた一緒になりたい」と「還願」したのでした…
Devotionとは:
献身、一意専心、傾倒、(深い)愛情、熱愛、(時間・努力・金などを)(…に)向けること、(宗教的な)帰依、信心、祈祷(きとう)、勤行(ごんぎよう) by weblio



…思いつくまま書いたので、あとで適宜加筆修正するかも。

Red Candle Gamesの次回作、並びに本ゲームの発売再開を強く願っています。
素晴らしい体験をありがとうございました。

※本記事の画像の著作権はすべてRed Candle Gamesに帰属します



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